いざ自動車保険に入ろうと、保険料を計算してもらうと
”え〜!こんなに高いの!!”
と若い方はビックリすると思います。では、この自動車保険料について簡単にご説明します。
自動車保険の保険料を決める主な判断基準とは・・・。
- 年齢
・・・(若い人ほど事故率が高いと判断)
- 車種
・・・(スポーツカーなどは事故率が高いと判断)
- 事故率
・・・(無事故を続けている方が有利)
- 年間走行距離
・・・(距離を多く走る人ほど事故に遭う可能性が高いと判断)
- 居住都道府県
・・・(事故が起こりやすい都道府県で運転している方が事故率が高いと判断)
- 使用目的
・・・(通勤に使う方が事故に起こりやすい可能性が高いと判断)
- 安全装備の有無
・・・(大事故になりにくい方が有利)
このように自動車保険は【事故を起こす確率が低そうな人ほど、保険料が安く済む】仕組みになっています。
逆に言いかえると【事故を起こす確率が高そうな人ほど保険料も高くなる】ということです。
保険料のシミュレーション(計算方法)
では、ベイシック太郎さん(21歳 免許証の色:ブルー)が17年度式のスズキ軽自動車MRワゴンを90万円で購入。
【対人賠償:無制限】【対物賠償:無制限】【人身傷害:3,000万円】【車両保険:90万円】の補償の場合を考えてみましょう。
12回分割の場合の保険料は、毎月15,120円で年間合計181,440円になります。
また、車両保険を付けない場合は、毎月7,840円で年間合計94,080円になります。
若い方にとって、自動車の購入費と保険料が重なるとかなりきつい金額になってきます。でも、これはまだまだ安いケースで、もし購入した車が新車のスポーツカーなどの場合は保険料はグ〜ンと高くなってきます。
加入した保険料を左右する3つのポイント
ここで加入された自動車保険は次の3つのポイントなどにより保険料に差がでてきます。
項目 |
内容 |
@年齢条件 |
運転者の最も若い方の年齢により年齢条件を区分しています。
(ア)年齢を問わず補償(イ)21歳以上補償(ウ)26歳以上補償(エ)30歳以上補償(オ)35歳以上補償
統計上若い方の事故が多いため若い方のほうが保険料が高くなっています。 |
A等級別割引き・ 割増制度 |
お客様の保険事故の実績により1等級から20等級の区分に分けられます。
たとえば、あいおい損保では
初めて保険加入したお客様は6等級(保険料が10%割引き)からスタートし、1年間、保険事故がなければ翌年は7等級(20%割引き)になり毎年無事故を続けると最高60%割引きまでなります。
しかし、6等級のお客様が1年以内に1保険事故を起こしますと、3等級下がり翌年は3等級(20%割増)になり大幅に保険料が上がります。なお、事故によっては事故件数に数えないものや等級が下がらず等級すえおきになるものがあります。 |
B車両保険 |
車両保険はお乗りになる車の『型式』によって、『排気量』『車両価格』などの要因ごとの保険成績によって1から9までの料率に分けた『型式別料率クラス制度』があります。
また補償の範囲は2種類あって補償重視の『一般補償』と経済重視の『限定補償』があります。 |
このBつのポイントの中でA等級別割引き・割増制度について
の保険料の流れをみていきましょう。
シュミレーションしたベイシック太郎さん(年間合計保険料:181,440円)の場合は
●1年以内に保険事故を起こした場合(その後は無事故)
年数 |
2年目 |
3年目 |
4年目 |
等級 |
3等級 |
4等級 |
5等級 |
合計保険料 |
200,280円 |
165,840円 |
148,320円 |
●1年以内に保険事故を起こさなかった場合(その後も無事故の場合)
年数 |
2年目 |
3年目 |
4年目 |
等級 |
7等級 |
8等級 |
9等級 |
合計保険料 |
133,920円 |
116,400円 |
99,360円 |
事故を起こした場合と事故を起こさなかった場合の保険料を比較してみると、
2年目の年間保険料の差額は66,360円で、3年間の差額のトータルは164,760円
にもなります。もちろん、その後の保険料の差額はつづいています。
以上のように、ここまで保険料を中心に考えてきましたが、保険料を安くするポイントは『無事故をつづける』という結論になります。
無事故をつづけることは・・・
交通事故はたとえ自分が安全運転をしていても事故に巻き込まれることもあり、無事故をつづけることはむずかしいです。
しかし、事故を防止する運転さえすれば巻き込まれる事故も回避できる場合もあります。
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更新日:2008年10月15日